学生気分 いい?悪い?

3月25日、無事卒業いたしました!



卒業証明書をもらいました。ごっついカバーと一緒に学位記ももらいました。学位記にはこんな事が書いてありました。


「本学社会学部現代文化学科の課程を修めて本学を卒業したことを認め学士(社会学)の学位を授与する」


卒業した事が確かに認められていました。だけど、まだまだ学生気分は抜けていないというのが正直な所。誰もが一度は「ずっと学生のままでいたい!」と思うんじゃないでしょうか。「宴もたけなわですが、ここらでお開きとさせていただきます」と幹事が号令をすると、たちまち会場から「え〜!!」とブーイング。そんな感じで、学生たちに大学を去るように促すのが卒業式だったりするのかなーなんて・・・。いちいち何かに例えようとしてみたり。


卒業って自分で自覚しないと本当の卒業だとは言えないんだと思います。卒業式は向こうからやってくるものだから。なので、自分はこうやってブログに書いたりして自分に自覚を促したいと思います。


どうやったら自覚できるんだろ?


考えました。そこで、思いつきました。自分が実際に会社で働くようになって、学生気分が抜け切るまでの過程を先回りして全部書き出してしまえばいいんじゃないかって。もちろん経験に勝るものではありませんが、少しはね。


<学生気分が抜け切るまで>
入社式。絶対にふわふわしていると思う。


4月になって、研修が始まる。でも、研修であって実際の業務ではないから(「実際の業務だと思ってやれよ!」とか先輩に怒られたりするんだろう)いまいち社会人って実感はしないはず。


朝の満員電車、眠い目をこすりながら会社へ。でも、大学でも1限の授業がある時は満員電車だったし、自分なんて小田急だから常に満員だし、こんなのはいつもの事。まだ実感は無いかな。


研修が終わり、配属先へ。自分の名刺が配られて「なんだか社会人っぽいな〜」と思う事でしょう。でもそう思ってる時点で自覚はうすいのかな。何だか分からないけどテンション上がるんでしょう。


先輩について、実際の業務のいろはを教えてもらう。または盗みとる。電話を取るのは新人の仕事だから、「はい、株式会社○○です、お電話ありがとうございます!」なんて。たまに間違えて、「はい、安松ですが」とか言ったりして先輩に怒られたり。繰り返すうちに、さまになってきたりして。でも、電話がかかってくるとドキっとする。まだそんな頃だと思う。


先輩について往訪へ。「こちら新入社員の安松です」みたいな紹介のされ方なんだろうな。初めて体験する実際の取引の現場。「これかー」・・・思うはず。毎日思うはず。「こんなのもあんの!?」毎日思うはず。初体験し疲れて家路へ。すぐにバタンQ。結構体力には自身あるのになー。今まで培ってきた体力と、仕事で必要な体力が別物だと思い知るはず。


朝6時、前日うっかり目覚ましをかけずに眠ったにも関わらず、自然と目が覚めた。体が慣れてきたみたいだ。スーツもネクタイも着慣れたもの。書類に目を通しながら軽めの朝食。満員電車でのポジショニングもバッチリ。安定感が違うから新聞も読み易い。


「おはようございます!」顔と名前が一致する人が増えてきた。会社のPCに自分宛のメールが届く。電話が鳴る。この会社の一員だと実感する。初めての事も減ってきた。


初めてのお給料。初任給。人生で一度の初任給。働いてお金をもらうってこんな感じかー。自分の両親の苦労を知る。ありがたさが身にしみる。偉大さを知る。いろいろ気づく事もあるだろうなー。想像も出来ないくらい。


想像するのはここまで。


後は楽しみにとっておこう。初任給をもらう頃には学生気分は抜け切っているのかなー。こんな具合に毎日が初めての連続で、あっという間に過ぎていくと思う。ここに書き出した事の何倍も早く日々は過ぎ去っていくんだろうと思う。実際は全く違った展開が待っているんだと思う。こんな想像なんて意味がないくらいに。こうやって考えてみると、学生気分なんてあっという間に抜ける気がしてきた。それに、学生気分でいる暇なんて無いと思う。もっと言えば社会人だとしみじみ自覚する間もないのかな。


書いてみると意外と会社に入りたての頃の自分について想像することができた。という事は、自分の中で会社で働く事に対して固定観念があるという事なのだろう。かたよった考えというか、決め付けというか。きっと、実際とのギャップに打ちのめされるはず。心しておこう。気づいて良かった。想像どおりに行くわけないもんね。


ここまで、学生気分を追い出そうと色々考えてきた訳ですが、いい意味での学生気分は捨てる必要は無いと思うんですよね。会社に染まり切らないで、どこかで客観的に自分と会社がやっている事を見つめる目。就職活動をやっていた頃のような。忙しさが初心を忘れさせると思うんですよ。だから、自分が学生時代に何を考えて就職活動をしたか。自分は何をやりたいのか。そういう事は学生時代の自分を引き継ぐ形で考え続けて行きたいし、無くしたくないです。会社で身に付けた能力がそれを実現する力になれば最高だと思います。


みなさんはどんな社会人生活を想像していますか?
一度考えてみるのも悪くないですよー。